先日、青年委員会では支部会員事務所を訪問して色々と聞いちゃう「建築家事務所を訪ねるVol.2」を開催しました。今回は全国で活躍中のclublab.丹羽さんの事務所へ行って参りました。
玄関で温かく迎えられ入った事務所はいろんな所に並んだ模型が目にとまりワクワクしました。そこには代表作である住宅の完成度の高い模型や検討中の模型もありましたが、聞けばほんのごく一部、これからどんな話が聞けるか期待感がふくらみました。
前半は丹羽さんの学生時代から就職、独立そして現在に至るまでのヒストリーと共に、代表作品のプレゼン資料を拝見したり、竣工までのプロセスを聞かせて頂きました。プレゼンまでに相当数の模型や3Dで検討を重ねるのですが、1本に絞ってプレゼンすると思いきや絞り込みはするが数案見せるとのこと。そこには丹羽さんの過去の経験から得た教訓により、数案見せてクライアントの反応を感じることで対話型のプレゼンをして本質を探るという考えがありました。そうすることで設計時においてもぶれないコンセプトを築き上げているとのことでした。
後半は質疑応答スタイルの対話型の時間を設けて頂きました。参加者は設計者、施工者そして学生と立場も違えば視点も違うメンバーで、それぞれの思いを遠慮なしに聞かせて頂きました。施工者だから気づく視点に、“わかってもらってうれしいですー”と非常に苦労したエピソード等も聞けました。自分では気づけないことも多くて、非常に面白く学びも多い時間となりました。
最後にひとつの質問をさせて頂きました。
“丹羽さんにとって建築とは?”
“生きる喜びです”
と深いお言葉を頂きました。
こんなに近くに活躍している建築家がいる。様々なスタイルの設計事務所がある。
建築家を目指す「学生」や「独立を目指す又は独立したての方」の夢に近づく一歩になればと願い今後もこの活動を続けていきたいと思いました。